ジャンル違いの競演「萌えの血」秋ヨシカ ジャンプ+ 読み切り

2022年12月8日木曜日

ジャンプ+ 秋ヨシカ 読み切り

t f B! P L

ジャンル違いの絵柄でオールキャスト


 青年誌、少年誌、少女誌、それぞれのギャグ、シリアス、ヤンキー等々のキャラクター達がひとつの国に住んでいたら? という設定をもとにストーリーが作らている。
 それをちゃんと絵柄を描き分けていて、「あっ、この絵の感じ知ってる!?」というのが次々現れてきて絵で楽しませてくれる。

 さまざまなジャンルのキャラクターたちの共生の難しさをテーマにしてる。

 主人公は劇画の父親に似たことをコンプレックスに思い、まわりからも差別される。

 MEG(モエ・エロ・ゲキガ)差別に対する反対運動、ネットコミック島への移住、仕事の移り変わり、失職などはさまれるエピソードも目が離せない。
 1ページごとに「なるほど」「それはこういうことかな」と頭の中でいろんな考えが浮かんでくる。
 ほかの小ネタも、モエメイクの情報をネットで探したり、劇画の特徴を整形で消せないか悩んだり、その世界の住人感があふれている。

 ストーリーも父親の過去や母親の真相など、現代社会への風刺や世代間のギャップだったりこの不思議な世界を楽しませてくれる。


100%ひきこまれる


 とても面白い。わくわく感が止まらないので読み終わるまであっというまだった。

 コメント欄も評判がいい。

 そんな中でストーリーが終盤にもう少しなにか欲しかったというコメントもある。

 とてもいい作品なので、あとそこだけあれば、もったいない!
 という気持ちになった人が多いみたい。
 気持ちはわかる。

 それだけ引き込まれる作品なのでオチのところで、これからどんなメインディッシュが出るとわくわくしていたら「これで終わりです」と食事が終わってしまったような感覚になった。

 ラストのいいジャンして終わるのが、漫画と読者の接点で終わるというのも綺麗なオチ。
 メタ視点漫画ならではのオチで終わっていくのがベストだったんだろう。



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