生き物の死にざま 稲垣栄洋

2022年10月9日日曜日

稲垣栄洋

t f B! P L

はかない、命ははかない

 生き物の死にざまについてまとめた本。
 どんな内容? という感じだが、生き物の習性とそれにまつわる死をたんたんと描いている。
 著者が植物学者というのがとてもしっくりくる文体。
 たんたんと観察しながら、オーバーな表現でなく、じんわりと死に向かうさまを描写している。

たんたんとつらい内容

 ガエルが道路で車にひかれて死んでいるのはなぜか。
 大人になってから住んでいたところから、卵を産むために水辺に歩いていくが、そのために数キロ歩く。
 その道中は危険が伴い、車にひかれる危険もある。
 その姿をたんたん描写されているのだが、読んでて辛い。
 どうかカエルが車にひかれずに旅路を終えれますように。そう願わずにはいられない。
 個人的には、太宰治の人間失格よりも気分が沈む一冊。
 暗澹とした気持ちになりたいときには試してほしい。

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