とめはねっ! 鈴里高校書道部 河合克敏

2022年10月7日金曜日

河合克敏 漫画

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おすすめ 青春書道コメディ とめはねっ! 河合克敏

 NHKでドラマ化もされた書道漫画。
 主人公の大江は高校から日本に帰ってきた帰国子女で書道の経験はないが祖母との文通によってきれいな字を書けるようになっていた。
 という出だしではあるけどあまりそこらへんは重要ではない。
 主人公が悪筆の柔道少女と一緒に成長していくのがメインストーリー。主人公は彼女に片思いしているが濃いい恋愛描写はない。
 よくも悪くも薄味。
 作者は、帯をギュッとねやモンキーターンという作品でもそうだったけれども、あまり過度な演出は好まない。
 あくまで現実的な生身の人間の青春ものを描こうとしているじゃないかと思う。
 だからといってドロドロしている描写も好まない。
 なので人によってはハラハラドキドキしないしドギツイ展開もないから物足りないかもしれない。
 でも、そこがいいんです。
 何回読んでも飽きない。
 どこから読んでもすんなりとその世界に入っていける。
 そういう安心感がある。
 だからNHKに選ばれたのかと納得。

キャラクターが魅力的


 主人公と京都のかな文字が得意な子との、そういう描写なのか、そうなんだろうけど発展することはないのか。それはそれで見たいけどな。という人間関係の淡い部分の描写がまた秀逸なので、ドギツイ、濃ゆいものに、そういう気分じゃないんだけどなってときにはぜひ読んでほしい。とてもいい作品なので。




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